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指揮者雑感

今日は目黒区の合唱祭にTHSが出演しました。

色んな合唱団を聴き、私が客席で座っていた位置から指揮者がよく見えていたので、合唱団に対してどういうアプローチをしているのか観察していました。

こういう合唱祭だと、指揮を専門にしてるプロはもちろん、声楽家が振ってる場合、団員の中から選ばれて(?)振ってる場合など、色々なタイプがいます。

その中ですごく気になったのは、指揮テクニックのレヴェルは置いときますが、指揮をしていることに熱中してしまって、合唱団の方を向いていない、んーなんと言いますか、合唱団が今出している音を聴いていない指揮者が結構いることに驚きました。

たとえば、ハーモニーがずれていても、それに対しての修正をしようともしないで、自分に浸ってしまっているような場面が多々ありました。

演奏者が奏でている音を一番良い状態に保つことは、指揮者の重要な仕事であるのに、何もしようとしないことに憤りを感じました。

また、ある団体がモーツァルトの「レクイエム」を演奏したのですが、演奏者のレヴェルはともかくとして、指揮者がきちんとした勉強をしていない状態で指導をしているなと思われる部分が多々ありました。教わる側はこれがモーツァルトのレクイエムなんだと錯覚させられている状態な訳で、悲劇だと言わざるを得ません。いろいろ聴いてきたレクイエムの中で最も酷い演奏でした。

しかし、歌っている方たちの顔を見れば、決して片手間に歌っているわけではないということがハッキリわかります。一生懸命演奏しているのです。合唱団に参加している人々に対して責務をまったく果たしていない、もっとキツく言えば裏切り行為をしているあの指揮者は是非猛省していただきたい。

と同時に、私は人に厳しい言葉を浴びせられるだけの、集う人に対しての責務を果たしているのだろうか。たとえ不十分にしても、果たそうと努力を怠らない自分でありたいと強く思ったのでした。

「この世には良い演奏者・悪い演奏者など存在しない。良い指揮者・悪い指揮者が存在するのみである。」

この言葉をこれからもしっかり胸に刻んでいきたいと思います。


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