
昨日1月23日(金)、東京ハルモニアシンガーズ 第4回定期演奏会 ヴェルディ「レクイエム(小管弦楽版)」が無事終了いたしました。
( ゚д゚) ポカーン ・・・。。
あ、、いかんいかん(汗)
まずは、お忙しい中演奏会にお越しいただいたたくさんのお客様、ありがとうございました。
また、世話人の山本さんを始めとした東京ハルモニアシンガーズ団員のみなさん、ピアノの小川さん、ソリストのみなさん、東京スカイラインオーケストラのみなさん、舞台統括の浅野さんとスタッフのみなさん、そしてこの演奏会に関わっていただいたすべてのみなさんにお礼申し上げます。
昨日思わずつぶやいてしまいましたが、今回は「暴れ馬を何とか操って有馬記念に勝利した騎手の気持ち」がわかったような気がしたコンサートでした。演奏自体は日頃の練習の成果がそのまま出たように思いますし、ソリストさんもその能力を存分に発揮してくれたし、ピアノの小川さんには無理難題をお願いしたにも関わらず見事期待に応えてくれたし、オケのみなさんは私がやりたいことをよく理解して快く付いてきてくれました。しかし、まあ、あらゆるところで少しでも手綱を緩めようとすると直ぐに崩れそうな気配を見せてくるため、90分間まったく気が抜けませんでした。こんなにも疲れた演奏会は初めてでした。
しかし、舞台に乗っているひとりひとりを一番輝いている状態に見せること、そして、その人たちから発せられる音楽が聴く人を魅了するものにすること。それが私の仕事。その任務を達成することができたという感触はあるので、ほっとしています。
終演後挨拶にロビーへ出向いた時、まったく面識のないお客様がずかずかずかっと寄って来られて、「ものすごく感動しました」と、握ってきた手をいつまでも離してくれなかったのが印象的でした。
今回のヴェルディ「レクイエム」小管弦楽版は、CARUSから一昨年出版されたもので、編成が、ホルン・マリンバ・コントラバス・ティンパニ・大太鼓・ピアノというもの。音が鳴るまでまったく想像がつかなくて不安でしたが、ホルンが声と相性が良いのは分かりますが、マリンバがこれほどまでにアンサンブル楽器として有能であることに驚かされました。
フル編成のオケを振っているので、やはりそこらかしこで「足りないな」という部分もありました。そこで、ピアノパートを全音の楽譜に替え基本的に全部弾いてもらうことにし、音の厚みを確保。(改めて全音の楽譜の作りの良さを思い知りました。) フル編成のオケと比べて、変だなと思うところをオリジナルに近づけて変更。ソリスト曲に出てくる合唱ヴォーカリーズをすべてカット・・・という風に、ベースはCARUSの編曲版ですが、より良いものを目指すための変更をかなり施しました。それでもDies Irae のラッパの部分だけは違和感が拭えなくて、ここだけはやはりBanda(4本のトランペット隊)が必要に感じました。今回は予算との相談で泣く泣く諦めましたが、やはり欲しいですね・・・。
実は、前回フル編成でやった時、合唱は東京横浜の2会場で練習していました。よって、ひとつの会場での練習は大体4~50人の参加者だったのです。その練習を指導しながら、レクイエムの一番重要な第7曲「Libera me」は、このくらいの人数でもしっかり成立するのではないかと常々思っていたのです。このLibera meがきちっと表現できるなら、少人数でのレクイエムに挑戦する価値がある、そしてそれは、東京ハルモニアシンガーズならできると思いました。
結果、40人足らずの合唱と5人の合奏でヴェルディ「レクイエム」の世界が完成してしまったことは、まったく凄いとしか言いようがありません。このチャレンジをしてみてよかったと思います。
2月5日から始まる東京ハルモニアシンガーズ第5期は、ヘンデル「メサイア」です。11月には、「第5回記念定期演奏会」という名前に恥じぬ音楽を奏でたいと思います。