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オーケストラ

今日は、懇意にしていただいているオーケストラの代表者さんとやりとり。

実はですね、来年は2回、もしかしたら3回オーケストラを指揮する機会があります。

オーケストラに依頼する際、曲によって必要な楽器が変わってくるので、各楽器の数を間違えないようにしないといけません。伴奏がピアノ一台の時とは違い、人数も格段に増えますからこの下準備が面倒なのですが、得られる音楽はそれに見合うだけのものがあるので、おいら頑張っちゃいます(笑)

来年お願いする順で書いていきますと・・・

1:東京ハルモニアシンガーズ 2013年7月
 
フォーレ「レクイエム」
編成→ヴァイオリン:1/ヴィオラ:5/チェロ:4/コントラバス:2/ファゴット:2/トランペット:2/ホルン:2/ティンパニ:1/オルガン:1/ハープ:1

モーツァルト「戴冠式ミサ」
編成→ヴァイオリン:8/ヴィオラ:0/チェロ:2/コントラバス:2/オーボエ:2/ファゴット:1/トランペット:2/ホルン:2/ティンパニ:1/オルガン:1

じつは・・・このカップリングは、オケの使用楽器的に言うと最悪の組み合わせ(苦笑)

なぜかといいますと・・・・

モーツァルト「戴冠式ミサ」はザルツブルク時代の作品なんですが、ザルツブルクの大聖堂には、なんとヴィオラ奏者がいませんでした!そのため、ザルツブルク時代に書いたミサ曲にはぜ~んぶヴィオラパートがありません。

それに対して・・・

フォーレ「レクイエム」は、フォーレは最初この作品を発表する気がなく、楽器の編成とかも自分の好みだけで決めたので・・・なんと!オーケストラの花形ヴァイオリンパートがありません(笑)。いや、ヴァイオリンパートはあるにはあるんですが、ソロのみなんです。

ここで、あれ?って思った方もおられるはず。フォーレ「レクイエム」をやったときにヴァイオリンパートありましたよって反論されるかもしれません。実は・・・このヴァイオリンパートが無い編成では演奏される機会が少なくなると危惧した出版社が、フォーレに書き直しを依頼しヴァイオリンパートを入れたバージョンも出しました。そのせいで、長らくヴァイオリンパートがあるバージョン(第3稿1900年版)が一般的だったんですが、近年では、フォーレが好き勝手に書いた方がより意図したものに近いであろうということから、ヴァイオリンパート無しバージョン(第2稿1893年版)も積極的に演奏されるようになって来ました。今回、東京ハルモニアシンガーズでやるフォーレ「レクイエム」は、この1893年版です。校訂者は、なんとみんな大好きなイギリスの作曲家ラターなんですよ。

ということで、一方はヴィオラがいらなくて、一方はヴァイオリンがいらないという曲をカップリングしたわけですね。ははは。だってこの2曲の組み合わせは、音楽的に良いと思ったんだもん。代表者さんすんません。

あ・・・ハープも使うのよねー(苦笑)

2:横浜紫友会合唱団 2013年8月

ヴィヴァルディ「グローリア」
編成→ヴァイオリン:4/ヴィオラ:1/チェロ:1/オーボエ:1/トランペット:1/オルガン:1

最初はピアノ伴奏でやる予定だったんですけど、カップリングの曲を信長貴富さんの「ヴィヴァルディが見た日本の四季」にしたんで、ヴァイオリンソロが必要なんです。ならば、少人数でも良いからオケにしちゃったほうが楽しいよねーと思い、一緒にお願いしちゃいました。オケパート譜も安かったしー。だってメサイアの時は、オケの楽譜揃えるだけで4万くらいかかったんですよー。それが4千円くらいで手に入ります。あー10分の1。

そして・・・

3:※※※※ 2013年10月?

ヴェルディ「レクイエム」
編成→ヴァイオリン:22/ヴィオラ:8/チェロ:6/コントラバス:4/フルート:3(ピッコロ持ち替え 1)/オーボエ:2 /クラリネット:2/ファゴット4/ホルン:4/トランペット:4/トロンボーン:3/チンバッソ:1/ティンパニ:1(4台)/大太鼓:1/バンダ(トランペット):4

前の2つとは違っていきなりの大編成。70人です。やるかどうかはわからないんですけどねー。詳しい事情は前の日記等をご覧ください。一応は聞いてみましょうということで。

まあ、一般的な3管編成に近いです。弦はいわゆる12型。ファーストヴァイオリンが12人いて、それに音量的に合うようなセカンドヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの人数になります。本当は14型の方が良いと思うんですが、予算のことも考慮してみました。

特徴は・・・

チンバッソ!これはイタリア・オペラなどでは必須の楽器です。形的にはトロンボーンに近い。音域的にはチューバとほぼ同じ。この楽器はチューバよりも鋭い音が出るので、より激しい低音が必要なときによく使われます。通常はチューバ奏者がやります。詳しいことは・・・マイミクのチューバ奏者ゆとくんに聞いてください(笑)

あとは、バンダ!パンダではありません!!BANDAです。いわゆるラッパ隊ですね。オーケストラとは別の場所でぶっぱなしてくれます。ヴェルディのレクイエムではトランペットが4本。オケのトランペットと合わせると8本のトランペットがぶっぱなします。そりゃすごいよね(苦笑)

このくらいの編成だと・・・うんひゃくまんえんかかると思うのよねー。本当にやるのかなあ。

っつーことで、オケを依頼すると色々大変だけど楽しいというお話しでした。

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