たーん と たんたん。
たまにはまともな話でも(笑)
小学校に入って2年生にもなると、楽典を学習するようになります。おいらは、2年生になりたての4月には読譜を教え始めます。最初は五線譜に書いてある音符のドレミファソラシドを読めるようにします。子供は、音符のどこを見ればよいかということが分からないので、「とにかく、たまが黒かろうが白かろうが、棒が上に伸びてようが下に伸びてようが、五つの線のどこにたまがあるかをみなさい」と言うんです。ご存知のように音の高低だけなら「たま」さえ見ればよいですよね。一緒に音符の長さまで教えてしまうと混乱する子が出てくるので、まずは高低だけ。自分で作ったプリント(ドレミテスト)を5枚ほどやらせれば、9割の子は読めるようになります。後は子供が勝手に教科書や歌集の楽譜にドレミを書き始めるので、ほうっておきます。
次に音符の長さを教えます。四分音符は「たん」・八分音符は「た」・八分音符の連桁は「たた」・2分音符は「たんたん」と教えます。休符はとりあえず四分休符が分かっていれば2年生レヴェルの楽譜では充分なので、「四分音符の双子だよ」と一緒に教えてしまいます。よくピアノの先生なんかで休符を教えない人がいるんですが、あれはだめですね。リズム感が育ちません。同列に扱わないと。音が鳴らない音楽もあるんだよと教えてあげるだけで良いのですがねえ。(低学年が音楽発表会なんかで歌をうたってるとき、伴奏とズレまくる現象が起きたりするのは、完全に先生側の責任ですね。普段からリズムに対する意識を感じさせていれば、こんなことは1年生でも絶対に起きません。合奏の場合は他の要素が入ってくるので、ズレても仕方が無い部分があります。)
さて本題。
二分音符を「たーん」「たあん」と教えてはいけません。「たんたん」と教えてください。「たんたん」と教えておけば、四分音符二つ分の長さがあることが分かるようになります。リズムを表す言葉は、一つの語を八分音符と割り当て、すっきりさせることが大事です。「たあん」だと文字が3つですよね。これだと付点四分音符分の長さしかありません。逆に付点四分音符の長さを「たあん」と教えてあげると、子供にはリズムの取り辛い付点四分音符も分かりやすくなります。
付点四分音符だと「たんた」でも良い気がしますが、これは微妙なんですね。低学年の楽曲にも出てくる、付点四分音符+八分音符のリズムを表すとき、「たんた」を使うと、「たんたた」となってしまい。四分音符+八分音符の連桁と混同する恐れがあります。付点四分音符+八分音符は「たあんた」と教えてあげれば、混乱が少なくなります。
低学年のうちは、なるべく整理して、子供が疑問を感じないように配慮してあげる事が大切なのではないでしょうか。
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