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人はそれぞれである。

現在声楽を教えている方の中に、モデル?アイドル?(詳しく聞く気もないので、よくは知らないのだけれど)の仕事をしている子がいるんです。実は、最初レッスンを受けたいと連絡をいただいたとき、一回断ったのです。以前、ポピュラー系の歌手なんだけどボイトレを受けたいというのが何人かいて、レッスンをやっていたことがあるんですけれど、少し良くなってきたかなと思ったときになると、やめちゃうんですよ。その理由がね、口を揃えたように「コツが掴めたので」とか言うんですよ。

バカバカしくてやってられない。

ということで、どうせ今回もそういう結末になるんだろうからと、お断りしたんです。が、その子は「きちんとした声楽が習いたいんです」と言ってきたんですね。

ほうほう。

詳しくお話を伺うと、今、仕事の幅を広げようという事務所の意向で、Jポップのボーカルレッスンを受けているのだけれど、Jポップ自体が好きになれない。クラシック音楽が好きだから、どうせなら声楽を習いたいということでした。それだったらと、体験レッスンを引き受けたのですが、声を聴いたら、まんまJポップで流行ってる、何歌ってるんだかさっぱり分からない舌足らずな声の出し方をしていたんですね。

時間がかかりますよ、と、包み隠さずお話したのですが、それでも良いですということだったので、それならばと本格的なレッスンを始めたのが、この3ヶ月前のことでした。

レッスンは、将来の仕事にも関係してくると思うので厳しくやっているのですが、いや~、結構根性ありますよ。ここ最近1~2回のレッスンで、硬口蓋に当たる響きも出てきて、あと1~2回のレッスンで練習曲に入れそうなくらい成長しました。まさか短期間でここまで矯正できるとは思ってもみなかったので、嬉しい誤算です。

姿・格好は本当「ギャル」って感じなんですがね、一括りにしてはいけない、その人にはその人それぞれの生き方があるんだよなあと、感じています。

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