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一枚の紙切れの差

音を鳴らす商売をしている人は、いくら音楽だからといって、近隣の人には公害と感じる方もおられると思うので、完全防音にするか、なるべく音が鳴っていても目立たない場所を選んで拠点・住まいにしている人が多い。かくいう私も、いずれは実家に帰らなければならないので、鉄道の線路に近くて、音が鳴っていてもある程度許されるところの賃貸マンションに住んでいる。まあ住環境は諦めなくてはならない。

で、隣が銀行なんですよ。昨日看板の付け替え工事をしていました。なんでも、「ブランド戦略の展開」による看板デザインの変更によるものらしい。ここまでは別にどうってことのない話なんですが、夜、23時を過ぎても一向に看板の照明が消えなくなった。前までは22時半から23時の間には消えていたのに。おかげで家の中は、寝ようと電気を消しても明るくて、突然洒落にならない状態になりました。駅近くの道路といっても、夜は帰宅を急ぐ人もまばらなひっそりとしたところなのに、一体何を考えているのだろう。第一、世間的にはエネルギーの消費をなるべく抑えようという動きがあるのに、逆に点灯時間を延ばすなんて、時代錯誤も甚だしい。

相談のメールを送ろうとサイトに行ってみたら、「お客様相談室」ってもの自体が無いことに気づきました。それでいて、「ブランド戦略の展開」にはこんなことが書いてある。

以下引用

私たちの約束 お客さま一人ひとりに、 最もふさわしい金融サービスとの出会いを、 あたらしく創りあげていきます。

私たちは、たえずお客さまと真摯に向き合い、
お客さま一人ひとりの豊かさのために、その思いや願いを
深く考え、感じ取ることを大切にします。
そして、お客さまにとって最適な金融サービスを誠心誠意
提案していくことにより、お客さまのあらたなご満足につなげ、
変わらぬ信頼を築いていきたいと考えています。
お客さま、そしてこの地域の将来を見つめ、ともに成長する
存在であり続けたい。
私たちは、そのために、日々挑戦していきます。

ばかばかしい。

実は以前から、休日朝っぱらから突然工事を行い騒音を撒き散らしたり、結構やりたい放題なんです。今までは、それを承知で住んでいるのだからと我慢してきたけれど、開いた口が塞がらないというか、我慢の限界に達したので日記に書くことにしました。

うちの前には道路を挟んで鉄道が走っています。この鉄道会社は、どんな小さな工事を行うときにでも、必ず工事のお知らせの紙がポストに入っています。たった一枚の紙切れなんだけれども、心積もりも変わってくるし、企業に対するイメージが全然変わるんですよね。多分マニュアル化されたものではあるのだと思いますが、マニュアルの中に「近隣への配慮」の項目が入っていること自体が評価できる。

たった一枚の紙切れの差が、企業としての質を大いに現しているのだと思いました。






※一応和解しましたので、銀行名は伏せ、本文も多少改変しました。

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