佐渡旅行5
2日目続きの続き
観たかったのは熱串彦神社。この神社、司馬さんの「街道をゆく」の佐渡のみちで紹介されていたのですが、延喜式神名帳に載っている由緒ある神社にもかかわらず、地元の人でも忘れ去られていた所で、「街道をゆく」でも探すのに苦労した旨が書いてあります。
ホテルから近く、国道350号線沿いにあるので、だいたいの位置は把握してはいたのですが(更にカーナビの地図情報にもあった)、実際行ってみると、広々とした田んぼの中にポツンとありました。
神社に繋がっている道が発見できず、どこから入ればよいのかわかりません。とりあえず近くまで通りそうな道に入り行ってみましたが、神社に行きそうな枝道さえ見つかりません。
…困った。
庭先で農作業をしていたおばあちゃんに訊くと、どうやら農道を行くしかないそうです。道順を教えてもらい、その農道に行ってみると、まさに農道。というよりあぜ道です。道幅は2メートル。おばあちゃんは車で行けると言ってたのですが、大丈夫なのか?
とりあえず、車を落とさないように慎重に進めてみたら、2分くらい走ったところで突然道がなくなりました。幸いターンできるスペースがあったので良かったのですが、できなかったらバックで戻らなければいけないところでした。この道は違う。第一、たとえ合っていたとしても車は無理。
うーん。農道農道…
そういえば、迷った道の途中に神社に繋がっていそうな農道に入れるところがあったのを思い出しました。「ここ勝手に入っていいのかなあ」と迷った所です。改めて考えると、そこしか無いように思います。その場所に戻り車を置き、農道を歩き始めました。入り組んだ農道を歩くこと10分、やっと神社に近づいてきました。
何とか無事に神社に到着。ほっ。
でも、裏参道でした。表参道はどこから入れるのだろう。まあ、いいか。
これが熱串彦神社です。
素朴でありながら、堂々とした社殿に心奪われました。
司馬さんが書いている通り、茅葺き屋根の立派な能舞台までありました。
上の写真でもわかるように、短いながらもちゃんと斜めにつけられた橋掛かりまでありました。昔は相当な広さと財力を持ち、栄えた神社だったのだと思います。この能舞台、今は使ってないのでしょうかね。もったいない。
いやー、これは苦労して来た甲斐がありましたよ。
ということで、今日の旅は終了。
この日は蟹が出なかったので、ゆっくり食事が出来ました。
2日目終わり。
続く。。
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