初演という大きな仕事が終わってからも、ちょこちょこと忙しい日が続き、最近疲れてるなあ・・と思ったら、4月6日、久しぶりに耳鳴りが。あぁ、また来たか、難聴が。。
12年前に突発性難聴を発症したのだけれど、その時分は、オペラ研修所の研修生で、まだプロと名乗れるようなものではなかったから、このまま耳が聴こえなくなったら、演奏家になるのを断念しなければならないのかなあ・・と、絶望感に襲われたものだった。だって、診察を受けた途端、「即入院してください」って言われたんですから。幸い、2日くらいで耳鳴りも治まり、経過も順調で、1週間で退院できたのだけれど。それから2・3年に1度、体調が悪いときに、耳鳴りと聴力低下がおきるようになった。しかも、左耳だけ。大抵は、薬を飲んで、1日寝てれば治るのだけれど。。
今回のはやっかいだった。6日に発症し、次の日には治ったのだけれど、8日の有山先生門下のいづみ会コンサートのリハーサル中に、また発症。耳鳴りがする中で歌った。当然、自分がどんな風に歌ってたか、分かるはずも無くだったのだけれど、なんとか歌いきった。改めて、聴力を失うことへの恐怖に襲われたな。で、これまた次の日には治った。なんなんだろう、こんなに連続してなることはなかったのに。で、1週間くらい安定していたんだけど、19日にまた発症。きっかけはピアノの低音。昨日、今日午前中と耳鳴りが治まらず、さすがに不安になったので、午後近所の医者に行こうと決断した。午後の診療が14時からだったので、1回家に戻って休んでいたら、耳鳴りが治まってしまった。あらら。
病院嫌いのおいらがせっかく意を決したのに、本当、気まぐれな耳だなあ。行かないのも癪だし、薬も欲しかったので、先ほど行ってきましたよ。聴力の検査をしてもらったのだけれど、当然異常なし。お医者さんに「耳鳴りがしているときに来てください」と言われ、午前中まではガンガンに鳴ってたんじゃい!と叫びたいのを我慢して、「そうですよねぇ」って、愛想振りまいておきました。薬も出さないと言われたので、「いや、お願いします!」と、難聴定番の薬「メチコバール」と「アデホス」を処方してもらい帰宅。難聴の場合、前記2種の薬と併せてステロイドを飲むことが多いのだけれど、副作用が恐いので、おいらは処方してもらってません。ステロイドは、安易に飲むものじゃないと思ってます。最終兵器という認識かな。
というわけで、最近状態がよろしくないおいらではごぜえますが、日記が滞ってるので、近況報告でした。