合宿 1日目
春恒例の、大学合唱団の合宿に行ってきました。
今年は2年ぶりの河口湖。午前中、講師の仕事があったので、荷物を抱えて仕事場へ。同僚の先生に「これからおでかけですか?」と聞かれたので、「学生の合宿なんですよ。」と答えたら、すっごく哀れみを持った眼で、「それは大変ですね・・・」と言われてしまった(笑)
河口湖は、おいらからすると電車のアクセスが悪いので、あまり好きではないのだけれど、嫌いだから場所変えろとは言えないしね~。仕事を終えて、新宿に移動し、高速バス乗り場へ。そう、高速バスってのも苦手なんだよね。移動中動き回れないじゃないですか。落ち着きのない私としては、なんとも辛い2時間になるのよね。ま、覚悟を決めて乗ったわけですけれど、運転手が「超安全運転」で、ノロノロ走ってくださいます。運転席のすぐ後ろの席だったので、高速道路でメーターを覗いてみたら、75km/h。。時間通りに着くんかいなと思ったら、見事遅れて到着しましたよ。しかも途中で吹雪になってるし。思わず学生に、「帰っていい?」って、メールしちゃいました。
16:00、宿に到着。中に入ってみると、綺麗に掃除されていて良い感じです。学生の合宿ですから、宿のレヴェルはそれなりになってしまうんですけど、不潔なところでなければ気にならない。歯ブラシとか石鹸とかバスタオルとかパジャマを持って行かなきゃならないから、普段の旅行の倍以上の荷物になるけれど(笑) あっ!!風呂場の足拭きマットが薄汚れているところは、絶対にいやだな。ちなみに、この宿の足拭きマットは合格でした。
学生が練習中だったので、ホールに行ってみる。しっかりと練習しているみたいだ。よしよし^^ 部長と学指揮を呼んで、泊まる部屋に移動し、練習報告とスケジュールの打ち合わせ。部屋に入ると、寒いんですけど・・・物凄く。石油ストーブを点けて、こたつに入っても寒い。押入れから冷たい風が。。わぉ。。。宿が綺麗なのは良いのだが、とにかく寒いらしい。掛け布団3枚かけても寒いらしい。中には、Tシャツ1枚で平気で寝てた輩もいたらしいが。まあ、凍死しないように気をつけよう。北澤~~~~~!!(NHKドラマ「氷壁」より)
打ち合わせを済ませ、再度練習場へ。定演の第1部、学指揮によるアカペラ曲を指導。まだ音取りをし始めてから日が浅く、まったく曲になっていない。どこをどう指導してよいのか悩む。とりあえず、英語の発音と、音の確認を中心に指導することにした。まあ、歌いこんでいけば何とかなるレヴェルだとは思うので、「とりあえず、定演までに100回は歌っとけ!」と言った。学生は「え~~~~。。」ってげんなりしてたけれど、なんだかんだ言っても、とにかく歌いこむことが大事なんだよ。おいらだって、人前で演奏するのに、数えてはいないけれど、アリア1曲につき200~300回は絶対に歌ってる。1回1回新しい発見があって、それを自分のものにしてってやってたら、あっという間だよ。今の状態は、フレーズもないし、パート間のコンタクトもないし、当然、横の列・縦の列が揃っていない。おざなりに回数を重ねるのは論外だけれど、数を重ねれば重ねた分だけ良い音楽が生まれてくる。特に、この合唱団は、学校のカリキュラムの関係で全員で回数を重ねることが難しい。そこがネックなんだよな。まあ、無いものねだりしても仕方が無いので、眼をつぶってるけれど。
時計を見たら、18:00、もう食事の時間だ。まだ、途中だったけれども、ピアニストが合流したので、残りの曲は2日目にやることにし、ご飯をぱくぱく♪
19:30から21:30まで、第2部モーツァルトのミサ曲の練習。一人一人を成長させるには、アカペラと、しっかりしたホモフォニー・ポリフォニーがある曲をやらなきゃだめ。音楽的には完成できないかもしれないけど、演奏の責任は総ておいらにある。音の簡単な、聴き栄えだけする曲をやれば、演奏会の評価的には良いのかもしれないけれど、目先の成果は眼中に無いし、彼らの審美眼が養われない。また、色々な素晴らしい音楽に触れさせてあげたいというのもある。まあ、成長してきたときには卒業になってしまうんだろうけど、それでいいのですよ。学生の期間だけで完結しちゃったら、それこそ悲劇ですよ。音楽は、すご~~~く深いのです。
ミサ曲の練習では、ソプラノを集中攻撃。あのね、ソプラノってのは、お人形さんでいえば「顔」なのよ。「顔が命」なのよ(笑) どんなにボディーラインが整っていても、顔が悪い人形なんて、誰が買いますかい?ソプラノは、そういう責任を持っているのだよ。
練習も進み、終曲Agnus Deiの前半部分がホモフォニーの綺麗なところなんだけど、その部分で、すごく良い音が出てた。ちょっとゾクゾクってきたね。Miserere Nobisの宗教的な意味について、カトリックとプロテスタント、そして、浄土真宗まで持ち出してレクチャーしたんだけど、それが効いたみたいだ。宗教曲を歌うときは、常々「歌っているときは、真剣に信仰している振りをしなさい。真剣にウソをつきなさい。」って言ってるんだけど、この言葉の意味を少しでも分かってくれればよいなと思ってる。
練習終了後は、入浴→学生とおしゃべり→チャングム(謎)→ピア二ストと飲み→27:00(遅)就寝という流れでした。
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