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幸せな日

昨日お話したとおり、今日は、とある中学校へ指導に行ってきました。

3年生が引退した後ということで、1・2年生だけでしたが、すべてを吸収してやろうというポジティブな姿勢に感動し、予定時間オーバーして、4時間半もやってきました。さすがに疲れたわ。でも、彼女たちのキラキラした顔見てたら、自分の持っているものを、すべて教えてあげたいと思ったんだ。

で、問題のデュファイは、危惧してたとおりの結果だった。最近のコンクールの傾向として、こういった曲を取り上げないと相手にされないらしいのだが、俺としては「ちょっと待った!」と、言いたい。まあ、取り上げられる理由として、和声が難しかったり、リズムの変化に特徴があったりということなんだろうけどね。そりゃそうだよ、和声の理論が確立されていないし、リズムの多様性によって表現する時代だったんだから。。(友人も悩んでいるみたいだった・・・時流に合わせなきゃいけない部分もあるだろうし、辛いと思うわ。)

この時代の曲が精神的に泥臭いと言ったのは、曲自体が「祈り」に支配されているということ。正確に発音し、音が取れ、美しくハモれて、言葉の意味が分かっていれば成立する音楽ではない。ヨーロッパの同年代の子達だって聖歌隊とかで歌うじゃないかと思うかもしれないけど、彼らには、血の中に信仰がこびりついているんだ。

ちょっと酷だったかもしれないけど、「この曲を歌う意味を考えなさい」と要求しました。顔が凍り付いていたけど、きっと消化して、彼女たちなりの答えを音に込めてくれるだろうと思う。

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